大麻(マリファナ)はなぜ違法なのか?医療用との違いは?
スポンサーリンク

 

時たまテレビニュース等で、「大麻取締法違反で●●さんが逮捕・送検されました」という内容を見聞きしますよね。毎年誰かしらが逮捕される定期ニュースと言ってもいいです。

大麻といいますと、覚せい剤みたいに人をヤバくする超依存性のあるタバコみたいなものだろ?という認識でした。しかし調べて見るとどうも微妙に違ったようですので

今回はなぜ大麻が違法になっているのか、そもそも大麻って何なんだ?効果や依存性は?医療用大麻とは?大麻取締法とは?等々大麻について気になったことを調べてみます。

目次

まず大麻(マリファナ)って何?

大麻(大蔴、たいま、cannabis)は、アサの花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナとも。花から製造されたものをガンジャ(Ganja)、樹脂をハシシ, チャラスと呼ぶ。含有される約60種類のカンナビノイド、特にテトラヒドロカンナビノール (THC) には薬理作用があり、紀元前から用いられてきた。多くの国々では規制薬物だが、その扱いは非犯罪化など一様ではなく、ウルグアイ等の一部の国・地域では嗜好品としても合法、また医療大麻として限定的に容認されている場合もある。喫煙、気化、飲食により成分を摂取することで用いられる。

大麻とは、元は草です。古来より日本中に自生している草で、日本であればどこに生えていてもおかしくないバラ科に属す植物です。

基本的に寒い地域、北海道や東北などに多く生えているそうです。

大麻は成長が早く、大きく育ったもので3mほどの高さに成長したりもします。日本で自生している大麻は樹脂の量が少なく、残念ながら(?)いわゆる麻薬とはなりえません。

大麻が敷地内に生えていること自体は犯罪ではありませんが、故意的に大麻の栽培や加工を行った場合は罪に問われる可能性があります、ここらへんは後でまとめて後述します。

大麻の摂取方法は?

・大麻の葉や花穂を乾燥させたものを「マリファナ」といい、タバコのように燻した煙を吸引する方法。

・大麻の有効成分を樹脂化し、パイプ、水ギセル、気化器、熱したナイフ等によって加熱したり、ジョイントで吸ったり、大麻のつぼみやたばこと混ぜて紙巻きたばこにしたり、食材と一緒に調理したりして摂取する方法。

という2点の方法で使わてれいるようです。

葉と茎が原料のものが「バング」と、花穂から製造されるものが「ガンジャ」と、樹脂から製造されたものが「チャラス」と呼ばれる。中近東では「ハシシ」と呼ばれるように、様々な呼び方が存在しているようです。

牛の部位によって、カルビ・ハラミ・ミノ・タン等と名称が分かれているようなものですね(錯乱)

大麻を吸うとどうなるの?

ここからが本題に入っていきます。大麻はなぜ違法なのかに繋がりますね。

大麻には「テトラヒドロカンナビノール」という成分が含まれています。この成分により脳へ影響を与えるのですが、その詳しい効果は完全には解明されていません。

よく言われている効果としては、苦痛や緊張の緩和、音楽が冴えて聞こえる、食い物が美味しく感じるようになり食欲が上がる、笑い上戸になったりするそうです。その効果は吸引してから1~3時間程度といったところのようです。

大麻で幻覚を見ることは稀で、欧米諸国の複数の統計・研究によれば、アルコールと近似した酩酊感・倦忘感を有する程度だそう。

私の調べた中での見解でいえば、「軽く酔った気分になれるタバコ」のようなものではないのかと思います。

アルコールに近いようなものを感じますので、合法化した瞬間にアルコール依存症のような中毒者が出るのは予想されます。

朝から喫煙所に軽い酔っ払いがたくさんいるのは嫌ですよね。

大麻に依存性はあるのか?

大麻にはカフェイン程度の依存性があります。

カフェイン程度の依存性なら大したことはないのでは?と思いますが、カフェインはコーラやコーヒー、エナジードリンクに含まれているのは有名ですよね。

コーヒーやコーラ・エナジードリンクを日課のように飲んでいる人は意外と多いです。大麻がコーヒー等と同じレベルの依存性でも、知らぬ間に中毒になってしまう方は多いと思います。

医療用大麻とは?

医療大麻(いりょうたいま、Medical Cannabis, Medical Marijuana)、時に医療マリファナとは、大麻に含有されるテトラヒドロカンナビノール (THC) やその他のカンナビノイド、あるいは、それらに類似した構造を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬療法である

良く調べると分かるのですが、医療用大麻と言ってもなんら通常の大麻と何も変わりません。大麻を医療で使うから医療大麻と言っているだけなのですね、医療用も普通にパイプに火をつけて吸引するだけだそうです。

上記でも書きましたが大麻には苦痛を和らげる効果があり、食欲減退や吐き気、筋肉の緊張にも効くといわれるので、アメリカでは医療用として腰痛、消耗症候群、慢性痛、末期エイズ患者の食欲増進、ガンの化学療法に伴う吐き気の緩和などのために処方されているようです。

もう酒となんら変わらない気がしてきました。

なぜ大麻は違法なのか?

本題となります。さてなぜ大麻はなぜ日本で違法なのでしょうか?

それはまず日本では1948年に「大麻取締法」という法律が制定されているからです。その内容を見ますと

・大麻の栽培、所持、譲受・譲渡等は原則禁止
・栽培するには都道府県知事の免許が必要
・葉、根、穂は免許があっても畑から持ち出し不可
・成熟した茎、及びその茎から作られる繊維等(樹脂を除く)、大麻草の種子及びその 製品は規制対象から除外
・大麻から製造された医薬品の施用は何人も禁止

と制定されています。日本では医療用大麻も禁止、栽培も免許無いと禁止となっています。罰則については

・栽培/輸出入…単純:7年以下(営利:10年以下+300万円以下の罰金)
・所持/譲渡譲受…単純:5年以下(営利:7年以下+200万円以下の罰金)

となっています。自分で使う単純より、金を稼ごうとする営利のほうが罪は重いんです。

庭に勝手に大麻が自生していた場合は栽培ではないのでセーフですが、栽培かどうかの判断は自分ではなく周りが判断するものなので、敷地内等に大麻が生えていた場合はすみやかに自治体などに相談してみましょう。

ではなぜこんな法律が制定されたのか?

この法律が制定されたのは日本がアメリカに戦争で負けた直後の「ポツダム省令」まで遡ります。これにより大麻が麻薬と定義され栽培や所持が全面的に禁止されます

なぜアメリカは日本にこのような法律を作らせたのか?それは色んな説があるのでここでは省略します。

まとめ

以上大麻について色々調べてみました。思っていたよりは依存性や害はないものという印象です。

合法である国や、合法ではないが罰則が無い国などはあるようで、もしかしたら日本もいずれ大麻が使える日が来るのかもしれませんね。

しかし現在の日本では大麻の所持や栽培・譲渡は違法です。効能や依存性がどうであろうと、日本という国の元で生きている以上は完全に違法ですので、そこらへんの分別はつけておかないといけませんね。

スポンサーリンク
おすすめの記事